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役割に、あらかじめ終わりの日を決めました

Villageでは、役割に期限をつけることにしました。

たとえば数字をまとめる担当、お金の流れを見る担当。そういう役割を、三か月で区切ります。続けたい人が続けられるのは二回まで。そのあと一回は、必ず外れてもらいます。

はじめてこの案を書いたとき、自分でもずいぶん薄情だなと思いました。

だって、せっかく慣れた頃です。ようやく手順が体に入って、まわりからも「あの人に聞けば分かる」と言われはじめる。いちばんいい時期に、わざわざ手放してもらうことになります。効率だけを考えたら、明らかに損です。

それでも期限をつけようと思ったのは、前に書いた「その人がいなくても壊れないこと」を、言葉だけで終わらせたくなかったからでした。

「引き継げるようにしておこう」と言っているだけの状態は、たいてい引き継げません。忙しいときほど、慣れた人がそのままやったほうが早い。それが積み重なって、気づいたときには、その人しか分からない仕事になっている。

だったら、あらかじめ終わりの日を決めておくしかない。そう考えました。

期限があると、渡すことが前提の仕事の仕方になります。自分の頭の中だけに置かずに、書いて残すようになる。次の人が読んで動ける形にしておくようになる。交代のときには、紙一枚でいいので引き継ぎを残してもらうつもりです。感想はいりません。数字と、実際にやったことだけで十分です。

もうひとつ、これは私自身のための決まりでもあります。

いま、Villageのことをいちばん分かっているのは私です。それはただ、私が最初に考えはじめたというだけの理由です。でも、その状態が続けば、みんな私に聞くようになります。そうやって、いつのまにか「私の場所」になっていく。そうなったら、たぶんこの試みは失敗なんだと思っています。

正直に書いておくと、この決まりはまだ一度も動かしていません。人が集まっていないので、当たり前です。誰もいない場所で交代のルールを書いている、というのは、我ながら少し変な光景だなと思います。

実際にやってみたら、三か月は短すぎるのかもしれません。そのときは変えます。この数字自体に、思い入れはありません。

譲れないのは、終わりの日が最初から決まっている、ということだけです。

いつか誰かに渡すつもりで始める仕事は、少しだけ気が楽だったりもします。ずっと背負わなくていいと分かっているから。そんなふうに感じる人も、いるんじゃないかと思っていて。